田口ランディ⑤
KKベストセラーズから発行されている
雑誌『一個人』の130号に
仏陀の言葉という特集が掲載されています。
その中で田口ランディさんが
仏教に対する見解を述べられています。
ランディさんは、ブッダの教えを
宗教ではなく思想や哲学として見られているようですが、
興味深いことをおっしゃっていました。
『 浄土真宗の開祖・親鸞は、
南無阿弥陀仏と唱えれば成仏できて救われると説きました。
すべての人を救うという本願を立てた阿弥陀如来は、
救済を切に願う人間の悩みを救う存在として、
人間の脳の中で抽象的な概念として生み出された、
いわば人間の発明品です。
私の場合、この抽象的概念がどういう風に発明されたのかが
おもしろく、知りたいところだと思いました。 』
ランディさんによると
救われたいという思いがないと
南無阿弥陀仏と唱えることはないので
悩みがあるからこそ救いがある
という構造になっている
『 浄土真宗の論理は「悩みなくして救いなし」です。
絶望すればするほど、深い悩みがあればあるほど、
救済は確約されるということ。
悩みと救済はセット(表裏一体)になっているというわけです。 』
悩みと救済が表裏一体になっていてセットである
とてもおもしろく、共感を感じました。
また、次のようにも述べられていました。
『 日本の仏教の中で共通の概念としてあるのが「仏性」です。
仏性は、誰にでもあるとされます。
そして、悩みが生じた段階で、
仏性の方から人間に接近してくるのです。 』
悩みが生じるからこそ仏性が近付いてくる
うーん 興味深い
悩みと救いは表裏一体
裏表でセットになっている
ランディさんの見解の最後の言葉も
なるほど~ と感じるものがありました。
『 私自身のことで言えば、ハッキリ言って今、
″仏教″を必要としてはいません。
それは、いわば「絶望していないから」です。
私は「生きている苦しみから逃れたい」などの願望もなければ、
そのようなことで悩んでもいないんです。 』






